えぐち徹の飯塚をもっと元気にあたたかく

オートレース特別室!

オートレースのメインスタンド問題に関するページです。

各種資料

資料1 会議録抜粋
資料2 各レース場売上・入場者推移
資料3 売上推移試算等
資料4 レース耐震診断
資料5 競走場耐震診断調査(第一スタンド)補強工事 概算内訳書
資料6 耐震診断報告書(選手寮)
資料7 耐震補強計画に関する報告書(選手寮)
資料8 H28事務事業評価オートレース施設改善
資料9 オートレース中期基本方針
資料10 R3小型自動車競走場メインスタンド棟改築事業/浜松市
資料11 尼崎市ボートレース事業経営計画

アンケート

活動報告や以下のページなどをお読みの上お答えいただければ幸いです


活動報告配布中です!サポーターも募集しています♪ 

配布中の活動報告の表面全部を使ってオートレースのメインスタンド問題を取り上げています!
できるだけ多く方にお届けして、この問題を一緒に考えていただければと思っています。 近くだったら配れるよと言う方、会社やお店で置いて良いよと言う方がおられましたら、ご一報頂けると助かります。

活動報告61号表面 活動報告61号裏面
PDF版はコチラ

オートレースメインスタンド建設中止へ署名活動があっています!

オートレース場のメインスタンド建て替えストップで若者が立ち上がってくれました!
彼の作った動画がコチラです!

また、彼の作った署名サイトがコチラです。

voice.charity

こちらでは、ネットで署名できますが、もしよろしければ、署名用紙をダウンロードしていただき、署名を集めていただけませんか。というのも、ネット署名はお名前とメールアドレスの一部が印字されるそうで、議会に提出することを考えると、紙に自筆でお名前とご住所がある方が、信頼していただけるのではないかという理由からです。

署名用紙のダウンロードはコチラから

ぜひぜひ、ご協力いただき、ご家族やご友人、知り合いの方にこの運動を広めてください!
そして、知り合いの議員がおられましたら、スタンド建て替えを一旦やめよう!とお伝えください!

彼も書いていますが、みんなでこの壮大な無駄遣いをとめましょう!

飯塚オートのいままで

飯塚オートが設立されたのは昭和32年のこと。飯塚市誌を読むと次のようにあります。
「飯塚市では、このような石炭産業合理化による市財政窮乏の局面を打開するために、税外収入の財源確保の道を求めて五市競輪をはじめることにした。すなわち、昭和27年10月31日、飯塚、田川、直方、戸畑、柳川の各市競輪組合が成立、翌28年2月15日、第一回大会を小倉市競輪場で実施している。
五市競輪が成功したので、飯塚市では独自で開催できるものを物色した。 ドッグ・レースが話題に上ったこともあったが、当時、浜松市以西、西日本ではまだどこにもなかったオートレース誘致に着目した。」

お~! 最初は競輪に手を出したんですね。
その後、昭和32年2月22日にスタートしたオートレースは、今とはちょっと別のところにありました。
ご存知の方もおられるかもしれません。

そう、今、体育館を建設している場所にあった飯塚市の陸上競技場、これって元のオートレース場だったんです。しかし、ダートコースだったこともあり、死亡事故も多く、昭和42年10月に今の場所に移転。舗装路となりました。

開設以降、経済成長とともに売上を伸ばし平成3年度には424億8500万円とピークに。目的であった市の財政への貢献も大きく、昭和32年度から平成9年度までの41年間、総額587億4600万円を市へ繰り入れを行ってきました。

しかし、平成10年以降、市財政への繰り入れはゼロとなり、平成15年度には赤字に転落。このため、経営改善に取り組み、インターネット投票の拡大やワイド・三連単の導入、平成17年度からはGIダイヤモンドレースのナイター開催、平成24年度には鹿児島県南九州市に、平成25年度には鹿児島県肝付町に専用場外発売所の開設を行ってきましたが、累積赤字は膨らみ続け、平成26年度末で17億9千万円まで膨らんでしまいます。

さすがにこれ以上はだめだと平成27年度に、単年度収支の黒字化を目的に包括的民営委託を導入。市の直営から日本トーターの運営に変わりました。また同じ27年度の導入したミッドナイトレースもあいまって、累積赤字額は、令和2年度末で10億3千万円となり、やっと累積赤字の解消が見えてきました。

これでようやくオートレース本来の目的である「市財政への貢献」が再開できると思っていたところに出てきたのが、今回の「メインスタンド建て替え事業」です。

飯塚オートレース場メインスタンド建て替え事業

令和3年度予算にメインスタンドの建て替え事業が計上されました。

予算が審議された令和3年3月経済建設委員会で提示された資料はこちら。
(写真をクリックしたら市議会ウェブサイトの資料が別ウィンドウで開きます。)

 

3月議会での問題提起

予算が提案されたメインスタンド建て替え事業ですが、金額も大きく不安があったため、3月議会で賛成はしたものの次のように注意喚起しました。

「議案第9号 令和3年度飯塚市小型自動車競走事業特別会計予算」に関し、討論いたします。
予算そのものについては、賛成と致しますが、一言申し上げます。
本予算案には、令和3年から令和7年にかけてメインスタンドの建替えを行う総額36億円の整備事業が継続費を設定した上で、計上されています。
もともと、オートレースは、競馬、競輪、競艇などと同様、ギャンブルではありますが、自治体の財源確保のために特別に公営競技として法で許された制度です。
そして、飯塚オートは、その公営競技として開設された昭和32年以降、平成9年までの長きにわたり、その黒字分を市の財布である一般会計に繰入を行い、貢献してきました。その額、587億円。学校の建替えはその成果とも言えます。
しかし、近年は赤字続きで、当然のことながら、財源繰り入れはなく、累積赤字は平成26年度末には、17億9200万円まで膨らみました。その後、運営を民間委託するなどして黒字に転換、累積赤字は令和元年度末13億1900万円まで減っていますが、市の財布への繰入は20年以上あっていません。

単年度黒字となったのは平成27年。
以降、
 H27 1億8300万円
 H28   3900万円
 H29 1億0400万円
 H30   7200万円
 R1    7400万円
の黒字を出していますが、この5年の黒字の合計は、4億7200万円。年9500万円程度となっています。
今回予算に含まれているメインスタンドの事業費が、仮に継続費として設定されている上限、36億円かかったとすると、それだけの費用を取り戻すには、利子を考慮せずに計算しても、38年かかる計算となります。

もし、財源を上手く探すことができて半額、補助等があったとしても、約20年かかります。
しかし、これだけの期間、現在のペースで黒字が継続するのか、はたまたさらに売上が伸び、もっと短期間に取り戻せるのか、その点は疑問が残ります。また、売上の中でネットでの売上も増えてきています。時代にあった施設・事業継続が可能な施設にしなくてはなりません。

昨日、改めてレース場に行きましたら、場外販売に関わらず、多くのファンの方が、きておられました。
その中に、私の知った方もおられ、話を聞きましたら、メインスタンドがなくても構わない、それよりもオートレースが続けられるようにやって頂きたいと言われていました。
確かに老朽化していることなどを考えると綺麗な施設は望ましいとは思いますが、過大な投資を行うことで、再度、赤字に転落すると、レースそのものの存在が危うくなってきます。せっかく減った累積赤字が逆に増えて、飯塚市の財政を脅かすことになりかねません。

メインスタンドの建替えが市の財政に寄与する=お金を産むモノであれば、OK!そうでなければNO!という判断が当然と私は考えます。
存続を求めるファンの思いに答えるためにも、改めて、建設工事の発注に踏み切る前に、どのような建物をつくるのか、その投資が市財政に大きく寄与するモノであるのか、そもそも事業継続が十分見通せるのか、しっかり再検証していただきたい。
その点を強く求め、私の討論と致します。

調べたら調べるほど・・・

3月議会で発言した後、行政に任せるだけでなく、自分でも調べてみました。すると、調べれば調べるほど不安が増えてきました!

1 稼ぐため 市に貢献するためのオートレースじゃないの?

石炭産業合理化による市財政窮乏の局面を打開するために、つまり財源確保のためにはじめたオートレースですが、平成10年以降、23年間も市の財布にお金を入れていません。
民間委託してやっと累積赤字が減ってきましたが、ここでスタンドを建て替えると、また借金となります。
この点、時期について2021年9月の本会議一般質問でお聞きした結果がコチラ。

○江口
 累積赤字の解消、起債の償還完了(借金の完済)まで一般会計への繰入はできないとのことだったが、その時期は、いつ頃を見込んでいるのですか。
○所長
 令和23年度からということとになります。

つまり、23年間お金稼げなかったけど、これから20年もお金稼げません、市に貢献できませんってことです。
せっかく累積赤字が減ってきたんです。1年でも早く稼いで、やりたい、進めたい事業を応援しましょう。
やりたいはいっぱいあります。
毎年1億円でも市に貢献したら、コロナ支援や通学路のガードレールや虐待対策などが大きく進められます。

2 下がる一方の入場者数と売上げ

入場者の減少が止まりません。レース場の入場数は、昭和49年度の152万人がピーク。それ以降減り続け平成15年度53万人から昨年はなんと7万人です。

直近5年の売り上げと入場者数はコチラ


この5年での売り上げ内訳の変化をグラフにしたら次のようになります。

今の売上げの多くは、ネットや電話投票で、レース場での売上げは、3%に過ぎません。
また、増えつつあるミッドナイト(深夜)開催は、無観客でレース場を利用しません。

3 高すぎる建設費 36億円稼ぐのに200年? コスパ悪し!

商売している人がお店を新しく出店しようかどうしようかと考えるときに最初に思うのは「何年で元を取るのか」ではないでしょうか。
この点を聞いた「昨年度にレース場入場者から得た利益でメインスタンドの建て替え費用36億円を稼ぐには何年かかる?」との私の質問に市の答えはなんと「200年」 びっくりしますよね。これだけで、やるべきことでないのは明白です。
念のため、いろんな計算方法で試算してみました。

まず本場開催経費からの試算です。6月の一般質問の次のやり取りに次のようにあります。

【江口】
 レース開催時の経費の使い道の割合はどうなっているか。
【所長】
 車券1枚100円の使い道の内訳は、配当が70円、選手賞金が5円、人件費が0.3円、他開催経費が19.9円、交付金が2円となり、純利益は2.8円となる。

これで直近3年を計算すると次のようになります。

この一番上の、2020年の数字が「200年」のベースです。一番小さな数字でも90年。鉄筋コンクリート造の建物は大事に使うと80年が目安と言います。となると、メインスタンドを作っても、建設費用の36億円を回収できないこととなります。メインスタンドの建設費用を稼ぐためにレース場があるみたいです。でも、それすら稼げず、損してしまうだけという試算になります。

 

続いて、包括外部委託による試算は次のとおりです。

これは、今やっている包括外部委託で、運営業者である日本トーターからいただいた収益(総利益)を使った試算です。
平成27年から令和元年までは、発売収入×1.5%+2億円、令和2年からは発売収入×1.2%+150億円超分×7%を収益保証として、運営会社の日本トーターから頂くこととなっています。この収益保証による利益(総利益D)に、レース場分の売上とその他の売上の比率をかけると、レース場分の利益(本場分利益)がでます。コチラの数字も87年から175年と、さきほどの試算と同様、非現実的です。

 

ならばと単年度収支で計算してみました。

これは、実際に出た単年度利益(総利益)を使った試算です。
総売上額Aとレース場分の売上額Bは、先ほどと同じ数字となります。この比率と、単年度利益(総利益)をかけてレース場分の利益(本場分利益)を算出しています。コチラの数字は392年から503年と、前の2例と比較しても、さらに非現実的な数字となりました。

コストパフォーマンス悪すぎです。

4 他にも改修が必要な施設が!

上の試算だけでも無理と言うのがわかるのですが、さらにレース場の中にはお金がかかる施設があります。その大きなものが第2スタンドと選手宿舎。

そう、青字の2つの施設です。両方ともメインスタンドと同じく耐震診断の結果、問題があることがわかりました。第2スタンドは現在使っていませんが、選手宿舎は、その名のとおりレース期間中に参加選手が暮らす場所。公営ギャンブルと言う性格上、八百長などの不正行為を防ぐため、レース期間中は選手は外部と接触できないように、選手宿舎に缶詰になるんです。そしてなんと4人部屋。
第2スタンド同様、メインスタンドもコロナとなってから使っていませんが、選手宿舎はレースがある限り使わないわけにはいきません。
その選手宿舎を建て替えたのが川口オート。平成10年に選手宿舎を競走会事務所やイベントホールとの複合施設として建設したのですが、工事費はなんと104億4千万円!
他方で、伊勢崎オートは、8億円を目標に選手宿舎の建て替え費用を積み立てて準備するそうです。

この選手宿舎や第2スタンドの改修費用については市は、なんら試算を行っていません。
6月の一般質問の際に、それはおかしいでしょと指摘していましたが、9月になっても12月になってもないままです。

また、舗装も定期的にやりかえており、こちらも数億円単位でかかります。

5 経営計画がないってありですか?

これだけ、巨額なお金が必要なオートレースですが、なんと経営計画や施設改善計画はないというんです。今後も選手宿舎や第2スタンドの改修が待っているのにです。市は、メインスタンドの建て替えに際してはないままやろうと言う方針のようです。しかし、「なぜ選手宿舎や第2スタンドの試算がないんだ!」という質問に対しては、逆に「オートレースの今後の方向性や施設整備等を盛り込んだ基本構想といったものを策定する必要があり、第2スタンドや選手宿舎の費用はこういった基本構想をもとに算出されるものとなるので、現時点では費用算出はやっていない。」と言う始末です。
民間だったら、ありえません。銀行はお金を貸してくれませんし、社内でも通用しません。経営感覚がなさすぎです!

6 耐震補強なら1億4千万円!

建て替える理由の大きな1つは、耐震診断で問題があったから。
だったら、耐震補強ですませませんか。

これは、市から情報公開で入手した「競走場耐震診断調査(第一スタンド)補強工事 概算内訳書」の1ページ。ここにあるように耐震補強だけなら1億4千万円でできます。

快適なレース観戦とまではなりませんが、耐震の問題はこれでクリアに。この金額+アルファくらいなら、数年のうちに市の財政への繰り入れが現実的になってきます。

7 オートレースはこの先どうなる? 電動バイク?

世の中は大きく変わってきており、温暖化防止などからガソリンエンジンがなくなるのも時間の問題と言われています。その時オートレースはどうなるのでしょうか?雲行きが怪しくなっています。
この点については、オートレースの業界団体である小型自動車競走運営協議会も模索しており、中期運営方針の中で、電動バイクについて検討をはじめたものの今は中止したことがあきらかになっています。

オートレースの根拠となっている小型自動車競走法の趣旨も考えると、ずっとガソリンエンジンでOKとは考えにくいですが、電動バイクの開発は巨額の費用が必要でしょうし、エンジン音がないオートレースって迫力あるのか?などと心配にもなってしまいます。

8 いっそレースやめて住宅地や工業団地にしたら?

いっそのこと住宅地や工業団地にした方が、市の財源に貢献できるかもしれません。そこで、こちらについても試算してみました。

それぞれ、総面積をかけていますので、その分を差し引かなくてはなりませんが、それでも財源としては魅力的です。隣の鯰田工業団地とほとんど同じ広さのレース場。土地を売るだけで数十億円。それに固定資産税が毎年億単位で入るとなると魅力的ですね。

12月議会一般質問 「オートレースについて」

12月11日の本会議で一般質問を行いました。6月・9月に引き続き、オートレースについて第3弾です。
6月9月と「不都合な真実」を積み重ねてきましたが、12月にいたってもメインスタンドの建て替え計画を見直す考えはない、見直すべきではないと考えていると市長の答弁。いやいや見直す勇気、立ち止まる勇気が必要でしょと思ってしまいます。

9月議会一般質問 「新型コロナウィルス対策・オートレースについて」

9月8日の本会議で一般質問を行い、コロナ対策とオートレースについて取り上げました。
オートレースについては6月議会に引き続き、メインスタンドの建替36億円についてお聞きしました。
結論から言うと、市長は「そのまま進めたい。理解を」とのこと。
お金の大切さをどう考えておられるのか、ちょっと理解に苦しんでいます。

最後の市長にお聞きした部分の前後だけ、おおよそ文字起こししましたので紹介します。
【江口】
あらためて市長にお聞きします。
そもそも、全体の計画なしにですね。この36億円もの巨費を、こうやってメインスタンド建て替えに使うべきではないと考えます。オートレースの廃止を含めた上で検討した上で判断すべきであると考えますが、いかがですか?
【所長】
例えば、これが包括的民間委託の導入前、いわゆる累積赤字が増え続けていたことであれば、そういった検討も必要であったかもしれませんが、累積赤字の減少も進み、解消のめどが立っている現状で廃止の検討は不要であるというふうに考えております。
【江口】
市長はいかがお考えですか?
【市長】
担当の所長が答弁したように包括的民間委託を検討した時に、レース継続の是々非々について、議会でもずいぶん慎重な検討そして協議があったように記憶している。その中で飯塚市の特色であると言うこと、またオートレース場に関わる色んな方々がおられ、そこで雇用も生まれているということ等々を鑑みて、包括的民間委託を選択してでも残していこうと言う事になったと記憶している。
であるなら、よりよいものにしてファンを獲得し、飯塚の特色として活性化にむかい今後に残していく。そのような方策の中で今回の計画を立てたのでご理解頂きたい。
【江口】
前回の質問でも分かったように、本場での稼げる金額はぐっと減った。昨年度の収支から考えると、昨年度の本場の稼ぎで36億円を返そうとすると200年かかる。多くの稼ぎはネット投票だ。その中でこの計画をそのまま続けるのか、元々のレースの目的の市の財政に寄与するというのをずっと先送りする計画だ。
36億円とは、卸売市場と同様の金額だ。これに第2スタンドや選手宿舎が加わると、体育館や学校と同等になってしまう。市の財政も厳しい。早く稼ぐ方にきちんと切り換える。そうでないなら、処分して別の方法を考えるべき。鯰田工業団地完売したが、固定資産税が毎年3億円近くになるという試算もあると聞いている。まだ立ち止まる時間はある。他の公営競技をやっているところを見ても、全体計画をしっかり考えた上で大きな投資をやっているところがある。再考を求める。

やっぱ、納得できない。

6月議会一般質問 「オートレースについて」

オートレースのメインスタンド建て替え問題を問う一般質問第1弾です。

9月11日の本会議で一般質問を行いました。