えぐち徹の飯塚をもっと元気にあたたかく
資料室 DataBox>ダイマル跡地問題!

ダイマル跡地問題とは?~えぐマガからの抜粋~

私のメルマガ『えぐマガ』での記事を抜粋しながら、この問題を紹介します。
=====
「えぐマガ」vol.300 12月23日号より抜粋
=====
一般質問終了。ダイマル跡地解体は非常におかしい。
一般質問、終了しました。毎度のことですが、持ち時間いっぱいいっぱい。で、今日お聞きしたのは、次の6点。
1)市長の職責について
2)市長の目指す飯塚市とはどのようなものか
3)政策に対する評価について
4)財政状況について
5)レース場運営について
6)中心市街地活性化事業について
で、先のメルマガでも書いていた皆さんに聴いて欲しかった中心市街地活性化のうちの旧ダイマル商店の建て替え事業『ダイマル跡地コミュニティビル整備事業』ですが、やっぱりおかしいんです。
というのは解体工事!

一番良いのは、一般質問の録画中継を見て頂くこと。次のHPから16日に行われた私の質問に入り、45分程度のところからここの分を見ることが出来ます。もちろん、できましたら最初から聞いて頂けると、市長の考えなども少し理解できるかも知れません。ぜひ、ぜひ!ご覧下さい。
http://www.city.iizuka.lg.jp/giji/nettv/record/hon/rec_h2512.php#
さて、そうも行かない方へ。概略を紹介します。まずは、この事業の説明から。

【ダイマル跡地コミュニティビル整備事業ってなに?】
このダイマル跡地コミュニティビル整備事業は、平成11年に倒産したダイマル商店を、株式会社まちづくり飯塚が実施主体となり、国の補助事業である暮らし・にぎわい再生事業を活用した中で取得・解体し、新たにコミュニティビルとして再生するものです。
新しく建つビルは地上4階建。1階は「街なか交流・健康ひろば」として市が購入。2階から4階は24戸の賃貸住宅となります。

この事業の総事業費は、解体工事費と測量設計費、建築費の合計6億8473万7千円、そのうち国、市それぞれ9680万円、合わせて1億9360万円が補助金が出される予定です。更に、1階部分は市が1億9524万9千円で購入します。
つまり、7億円弱の総事業費のうち、4億円弱は、国・市のおカネが注ぎ込まれる事業です。

当然、これだけの税金を注ぎ込む事業ですので、おカネは慎重に使って頂かなくてはなりません。ところが!この旧ダイマルビルの解体が非常に不自然なカタチで進んでいるのです。

今日指摘した問題点を整理すると、次のようになります。
1)落札したH建設は、今回のビルの建て替えを行う株式会社まちづくり飯塚の株主である疑いがあります。
2)入札に参加した業者5社共に解体業者ではありません。
3)参加業者5社とも、近年の解体の実績が極めて少額もしくは実績がありません。
4)これだけ巨額の解体工事ですが解体業者から見積もりを取っていません。
5)通常市が行う入札では考えられない業者選考がなされています。
6)まちづくり飯塚の役員に建設・解体工事に詳しい方はおられません。
7)そしてなんといっても契約金額が市場価格とかけ離れている恐れがあります。

で、他にも不自然な点がいくつかあります。なぜ、このようなカタチになっているのか。しっかり取り組まなくてはなりません。市はなにしてんだ?と???が飛び交っています。
今日の質問の中で、市長には正義ということについてもお聞きしました。「私は正義感はあると思う」と言われていた齊藤市長。その正義感を発揮するときです。

今回の質問を私のメモから再現したものをブログで読めます。お時間許せばご一読を。
http://d.hatena.ne.jp/gogo-eguchi/20131216

=====
「えぐマガ」vol.301 1月9日号 抜粋
=====
さて、今日は平成26年では飯塚市議会の公式行事としてスタートの日。
先の一般質問で取り上げたダイマルの建て替え事業を含めた問題を調査する調査特別委員会が1時から予定されています。

この調査特別委員会は、正式名称は、『中心市街地活性化事業(ダイマル跡地事業地区) に関する調査特別委員会』
ちょっと難しそうな委員会ですが、この委員会は、今までやってきた予算特別委員会などとはちょっと違います。というのは、この委員会は、いわゆる『100条委員会』。
そう、秋から年末にかけて東京都を揺るがした猪瀬知事の5000万円問題で、東京都議会が設置する予定だった100条委員会です。

この100条委員会が普通の常任委員会や、予算等の特別委員会と違う点は、調査権限が強化されているところ。地方自治法第100条第1項には「普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の事務に関する調査を行い、選挙人その他の関係人の出頭及び証言並びに記録の提出を請求することができる」(一部抜粋)とあり、この権限は議会の百条調査権とも呼ばれます。

今までの一般質問や総務委員会での質疑では、詰められなかったダイマル問題に関する疑問をこの調査権で補い、実際どうなのかを明らかにしたいと考え、同僚議員と三人で最終日に設置を提案。出席議員22名(退席6名)のうち、議長を除く21名の全員が賛成、全会一致で可決しました。

今日の委員会はその初日。今日の審議はおおよそ資料要求のみで実質審議は次の委員会が予定されている17日からとなります。ネット中継をご覧の方、最初に懇談会が入る見込みであり、ちょっとおまたせするかもしれません。新年早々すみませんがご了承下さい。

なんにしても、100条委員会を立ち上げてまでやるのですから、しっかり調査しなくてはなりません。
ちょっと波乱の平成26年となりそうですが、昨年同様、引き続き叱咤激励のほど、どうぞよろしくおねがいします!

=====
「えぐマガ」vol.302 1月23日号 抜粋
=====
ダイマル問題の「100条委」続報。

先のメルマガの発送日9日に引き続き、17日に「中心市街地活性化事業(ダイマル跡地事業地区)に関する調査特別委員会」いわゆる『100条委員会』が開かれました。
9日は資料要求のみ、17日については審査日でしたが、資料が各委員の手元に届いたのが前日若しくは当日でしたので、確認を数点したのみで、終了しています。
資料は、400ページを超すボリューム。さすがに当日もらった委員はこれでは審査になりません。
私を含めた友好会派の委員は前日に資料をもらって勉強会を実施、その中でいくつかの疑問点がでてきています。次回の31日に向け、検討していきます。

さて、この問題、何が問題なのでしょう。
私の考えるところは概ね3点にまとめられます。
まず1点目が、解体の費用を含め、この事業そのものの問題。
2点目が、解体を中心として、この事業に対する市の指導のあり方の問題。
3点目が、このダイマル跡地事業を含め、補助事業全体の制度の問題。

この事業でも支出される予定の「補助金」、その補助金として支出されるおカネは結構大きく、市の一般会計625億円のうちでも93億6千万円にもなります。その補助金の使い方がいい加減だったら???

とんでもないことになりますね。そうならないように今回を機会に全体を見直そうということです。
次回の31日は、市民文教委員会が午後に予定されていますので午前中だけの審議となります。
ネット中継も行いますので、どうぞご覧下さい。

=====
「えぐマガ」vol.304 2月13日号 抜粋
=====
『100条委員会』続報。

昨年末の12月議会最終日に設置が議決された「中心市街地活性化事業(ダイマル跡地事業地区)に関する調査特別委員会」いわゆる『100条委員会』ですが、1月初旬より審議を深めています。
9日に資料要求のために委員会、その後、17日、31日、2月3日、5日、そして昨日12日と厚さ10センチを超える資料と格闘しながら審議をしてきましたが、疑問は膨らむばかりです。

今日はそのうち新たな疑問を3つだけ紹介します。

★ 今回の解体等工事の入札は、最低制限価格も予定価格も非公表で行っているにも関わらず、落札業者の提示した金額は、最低制限価格1億4980万円とわずか10万円違いの14990万円!
更に業者と(株)まちづくり飯塚が交わした契約書の中に示されている工事内訳書の各項目と、(株)まちづくり飯塚の設計書の各項目を比較すると、まぁ同じ金額が出て来るわ、出て来るわ。土木工事なんてまったく同額です!どうしたらこうなるんでしょ?

★ 解体を受けた業者は株主でした。それどころか、この業者は株式会社まちづくり飯塚と市との協議にほとんど参加しています。株式会社の前のNPOの時代も同様です。
この協議の中で予算の話もしてるのに、この株主が入札に参加して受注するのはルール違反じゃないですかね?

★ まちづくり飯塚から出て来た事業計画の金額が正しいかどうか、市側のチェックは、以下のようなものです。「数量はあっていると思ったので確認していない。工事の方法などについては想像でだいたいあってると思った。」で、OKだそうです。そりゃないでしょ!

このような状況の中で市側は、「不手際や疑念を抱かせるようなことになったことを負いに反省している。民間がまちを再生しようと言うことがありがたいとの思いが先行し、チェックが甘かったことに対し、責任を痛感している。今後建築工事の補助金を出すとき、また同種の補助金を出すときに、疑念を持たれることのないようにしていきたい」と反省の弁を述べられました。ただ、今回の解体工事について、正しかったかどうか調査を始めるとは言っていません。

で、現在では市側の現在の担当部署を相手に質疑をしていますが、それだけでは不明な点も多く、次回以降、市の当時の担当者、そして(株)まちづくり飯塚、設計コンサルの3者から事情をお聞きすることとしています。

次回は2月21日13時から、次々回は26日10時からの予定。この2日で大きく前進することが出来るかも知れません。よろしかったら傍聴にどうぞ。またネット中継も行っていますのでどうぞご覧下さい。

=====
「えぐマガ」vol.305 3月4日号 抜粋
=====
『100条委員会』実質審議終了。

先日のえぐマガで『100条委員会ヤマ場近づく』としてお届けしましたが、別な意味でのヤマ場となってしまいました。
「中心市街地活性化事業(ダイマル跡地事業地区)に関する調査特別委員会」いわゆる100条委員会では、2月21日、26日に、市の当時の担当者、(株)まちづくり飯塚の代表取締役、設計コンサルの3者を参考人としてお迎えし、事情をお聞きしました。

その中でわかったこととして、補助金の交付決定の際において、極めてずさんな処理が行われていたこと。チェックについては1人の担当者に任せ、そ の担当者は数量や単価をきちんと確かめていないし、そのチェックの書類も残していない。また担当者のチェックの仕方などを上司が確かめてもいないのです。
申請書類と比較したのも、事業実施の際に行う詳細な見積もりではなく、ホントにアバウトに積算した概算見積もり。

2つだけ指摘すると、その概算見積もりでは、1億2900万と試算したアスベストの処理は、補助金申請書では、3600万円あまりとなり、更に、下請けの受注額では1500万円となっているのです。
このことを考えても、本当に正しい補助金請求額がいくらか、チェックは全然出来ていません。

本来なされるべき、公正な競争入札がなされなかったことで、市に不当に多額な補助金を請求しているとしたら???
そんな疑念が残っており、いくつかチェックすべき事項を提案したのですが、26日の委員会では、多数決で質疑については終了となりました(怒)

終わり間際に、「補助金を出す時には再度チェックする」という言葉は引き出しましたが、どれだけちゃんとしたチェックをするのか。今の状況を見る限りでは非常に不安です。

今後は、本会議で委員長報告に対して質疑討論採決をおこない、100条委員会は解散となる見込みです。各議員の問題意識が問われる100条委員会だったとと思います。この様子も、ネットの録画中継で見ることが出来ます。『飯塚市議会 ネット中継』で検索下さい。

=====

【以上私のメールマガジン「えぐマガ」より抜粋】
★購読希望の方、江口宛「メルマガ希望」とメールください。次号より配信させていただきます♪
なお、メールアドレスは、info☆eguchi-tohru.com の☆印を@に変えて送信ください。